今や日本のみならず世界中でも大人気のロックバンドワンオクことONE OK ROCK。
2005年に活動を開始し、2007年にメジャーデビューして以来、わずか数年でオリコンチャートのトップ入りや、海外進出を果たすなど瞬く間に躍進していきました。
しかし、実はこのワンオク、過去に逮捕者を出したことがあります。一体何が起こったのでしょうか?
ワンオクメンバーが起こしたある事件
その事件は、2009年4月5日に起こりました。
当時ワンオクのギターを担当していたアレックス(本名:鬼澤アレクサンダー礼門)がその日の午前8時ごろ、

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乗っていた東急田園都市線の車内で当時21歳の予備校生の女性の太ももを触った痴漢の容疑(神奈川県迷惑行為防止条例違反の疑い)で逮捕された、というものです。
事件当時、アレックスは酒に酔っていた状態だったものの、犯行そのものについては「好みの女性だったから手を出してしまった」ということで認めていました。
本人はその後、不起訴処分ということで被告などにはなりませんでしたが、その年の5月にワンオクを脱退するに至りました。
ワンオクは2年前の2007年に最初のシングル曲である「内秘心書」でメジャーデビューを果たしたばかりでした。
その後、事件当時までにシングル3枚、アルバム3枚を発表するなど順調かつ着実に活動してきており、これからさらに活動を活発化させていこうとしていた矢先のことでした。
しかも事件が起こった当時は、ツアーをやっているまっただ中の出来事だったのです。
しかも、ボーカルを元NEWSのタカがやっていたこともあり、当時のワンオクのファンの間には、この事件に先立って事故を起こした当時のNEWSのメンバー・錦戸亮の交通事故を引き合いに「NEWSの呪いが続いている」という謎のウワサが飛交うという自体になっていました。
事件の犯人の素顔

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この事件で逮捕されたアレックスとはどんな人物だったのでしょうか?
アレックスは、1988年生まれで日本人とアメリカ人のハーフでした。
本名である鬼澤アレクサンダー礼門でミドルネームで「アレクサンダー」と入っていることから芸名もアレックスとしていました。
ワンオク結成前は、MEN’S NON-NOやPOPEYEなどのファッション雑誌のモデルとして活躍していました。余談ですが、モデルなどで活躍するときの彼の芸名はアレクでした。
タカ(結成の1ヶ月後にトオルの勧誘や説得で加入)以外のメンバーとともにワンオクを創立した頃からのメンバーで、バンドの中ではギターを担当していましたが、
彼はもともと趣味でギターをやっていたために、そのままギタリストのポジションを担当することになったわけです。
事件がワンオクに与えた影響
メンバーの1人であるアレックスが起こした事件は、ワンオクの活動に様々な悪影響を及ぼしました。
事件が発生した当時、ワンオクは全国ツアーを開催している最中でした。が、事件を受けて4月7日以降のツアーをすべて中止にしました。
また、その年の4月11日に放送開始のTBSのドラマ『ゴッドハンド輝』の主題歌もワンオクの楽曲が使われることになっていましたが、事件を受けて差し替えに至りました。
ワンオクの活動そのものもメンバー全員が責任の重大さを反省したうえで、活動を自粛する状態に入りました。
これまで順風満帆に続けてきたバンド活動が、一転してバンドの存続の危機という状況になってしまったのです。
しかも、中にはボーカルのタカがジャニーズ事務所に所属していたころのスキャンダルを持ち出して、ワンオクのことを「不祥事だらけのバンド」と揶揄する人も少なくありませんでした。
しかしその後、残された4人のメンバー(タカ、トオル、トモヤ、リョータ)は話し合いを重ねた末に、その年の夏に活動を再開することを決断しました。
なお、活動再開後に復帰作としてリリースされたのが4枚目のシングルである「完全感覚Dreamer」で、この曲はワンオクの数々の楽曲の中でも特に名曲といわれています。
メンバーの起こした不祥事はありましたが、こうしてワンオクは活動を再生させ、まもなく事件前よりも大人気のロックバンドへと成長していきました。
現在のアレクの状態
さて、事件を起こした後で、ワンオクを脱退したアレックスはその後どうなったのでしょうか?
ワンオクを引退した後の彼は、音楽もファッションモデルもやめてカメラマンを目指すべくカメラのアシスタントをやっているといわれています。

ワンオク加入前からずっとやってきたギターも、ワンオクをやめてからは「全然、ギター弾いていない」「もう指、全然動かない」と本人が言うほどにやらなくなったのです。
それだけ、犯した過ちの重さを背負いつつ、新たな道を歩んでいるということでしょう。
まとめ
大人気ロックバンド、ワンオクの衝撃的な過去について見てきました。
順風満帆だったバンドの活動が、一転して存続の危機に立たされるような状況に追いやられましたが、
それでも残ったメンバーはあきらめることなく活動を再開し、国内のみならず世界的にも人気のあるロックバンドとして活動するに至りました。
こういう事件があっても真摯に反省し、その償いの意味を込めて活動を再開し、活動を続けていくバイタリティーがあるからこそ、大人気のバンドになれたのではないでしょうか。